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加藤純一はなぜ人気なのか。梨民をやっていた人間だから語れる理由。

加藤純一。ニコニコ界隈からYouTubeにやってきた外来種。

ニコニコ動画が暗黒大陸とするのなら、加藤純一はこちら側の世界にやってきたキメラアントのような存在である。

 

経歴としては、星稜高校で松井秀喜と切磋琢磨し、甲子園では4度の全国制覇に導いている。

明徳義塾戦においては3ホーマーの松井秀喜をアシストし、

名将馬淵監督は

加藤がいるから、松井と勝負するしかない

と語っていた。

(その日の加藤は4つの四球を選び、後続の松井にお膳立てをした。)

ちなみに松井秀喜と加藤純一はそこまで仲が良くない。

その昔、素手で殴り合ったこともある。

事件以降、加藤と松井は一言も口をきいたことがない。

 

しかし、松井自身はインタビュアーにグラウンド新設の際、

松井ネット?加藤ネットです

という言葉を残している。

ちなみにイチローはとある番組で松井と共演し、

「いたじゃん。お前よりすごい奴。あいつ何してんの?」

と語っていたが、松井は苦笑いして

「加藤ですか(笑)どこ行ったんでしょうね。」

と、茶を濁している。

 

高校卒業後は長嶋率いるジャイアンツに指名されるもまさかの指名拒否。

長嶋監督はその当時のことを

「振られました」

と苦笑いしていた。

 

2009年に実況者として活動を始めると、瞬く間に人気が轟き、芸能界でも話題となる。

島田紳助は自身の番組、「深イイ話」で

「おるねんな、どの業界でもすごい奴が。

ダウンタウンやろ、イチローやろ、ほんででみんな知らんやろけど加藤純一。」

磯野貴理「誰ですかそれ~」

と語っており、

お笑い怪獣と名高い明石家さんまは「さんまのまんま」で

「加藤ってやつはほんまにすごい、松本人志が霞んで見える」

とコメントを残している。

またタモリは、「笑っていいとも」で

彼の「いいとも」が聴きたい

と赤裸々に語った。

 

その後、大阪桐蔭の臨時監督として就任、2012年、藤浪率いる同高校は春の甲子園を制覇し、続いた夏は惜しくもベスト8で散っている。

しかし、監督就任3年目にしての快挙に業界は驚きを隠せない。

加藤純一はなぜ人気なのか?

加藤純一が人気の理由を語ってみようと思う。

一応、元梨民であり、現在は信者衛門の筆者である。そのため客観的な意見を残すことが出来るのではないだろうか。

 

大前提として加藤純一は、人を集める能力がある。

では、なぜ人が集まるのかと言えばそれは信者衛門の存在が大きいと言える。

信者衛門。

加藤純一の手下。

 

色々なタイプの人間がいるが、上澄み以外の人間は本当に価値がない。

しかし、そういった人間でも加藤純一がひとたび話題に上がると、狂気に満ちて様々な媒体で加藤純一の名前を出す。

それによって広告活動が行われるのだ。

 

加藤純一は嫌いだったけど、信者の声があまりにもデカいから仕方なく見に行った

という、信者衛門は多くいる。

 

また、他の芸能人や配信者がやらかしても、彼らは死肉を嗅ぎつけたハイエナの如く駆けつけてくる。

大物ユーチューバーの謝罪コメントに、本編とは全く関係のない荒らしが多数湧いているところを見たところはないだろうか。

あれは全て、信者衛門の仕業である。そして、その信者衛門をたどっていくと、最終的には加藤純一にたどり着くようになっている。

 

そういった独自の構造が成り立っているからこそ、加藤純一の名前を売れ続けるのである。

その信者の強烈さと加藤純一の実力はかみ合っている。

そこまで、恐ろしい軍団の長ならば、相当なやり手なんだろうな。

と、多くの人々はおもうし、そうなればハードルだって上がる。

ネットのガキ大将

しかし、加藤純一の配信はそれを軽く超えてくる。

読んでいる人間を、その世界につれていく。

まるで同じ部屋でプレーしているように思わせるほどに、のめり込ませてくれる。

その昔、ガキ大将の家に招待されて、

ただただ後ろでゲームの成り行きを見守っている時はなかっただろうか?

筆者にはある。

その時、自分はゲーム出来ていないし、ガキ大将のプレーイングは決して洗練されたものでもないにもかかわらず、自分含め、周りの友人たちは一挙手一投足に沸いたのではないだろうか。

加藤純一の人気の根源にはそういったアットホームな魅力があるのだろうと思う。

ブラックジョークと加藤。

身内ならば、言えるブラックジョークがあると思う。

筆者はその昔、ひまわり学級の女の子と付き合って、交換日記をやっていた。

小学生ながら、女を知りたかったのだ。

その時のことを、中学校時代にからかわれた。

今となっては大人になりその話題自体タブーになったのだが、思春期真っ盛りの当時はそれで盛り上がったりしたのだ。

そして、その女の子も同じ中学校にいき筆者とともにからかわれたのだが、筆者と違い、その子は照れ笑いをしていた。いい迷惑だ。

「笑ってんじゃねえよ!」

というと、周りが爆笑して、その女子もまた腹を抱えて笑っていた。思い返せば、そこには歪だけれども「輪」が出来ていたのかもしれない。

まあ、そんな私事は置いといて。

 

加藤純一の配信でもそういったニュアンスが少なからずある。

 

人を選ぶかもしれないが、そういったことで笑い合えることって他の配信者ではないような気がするのだ。

世の中が「綺麗なものを素直にキレイ」という流れになっていて、物事を多面的に見ることが少なくなった。

そういった世の中だからこそ抑圧され、故に、物事の裏側や側面を見る機会が増えた人間は必ずいると思う。

有名人の笑顔を一つでも、本気かビジネスかを見分けられるようになった人は結構いるのではないだろうか。

しかし、加藤はいつも本気だ。「今」を話している。

そういった血の通った人間味のある話は、色々と余計なことを考える人に対して、すごく好印象に映るのだ。

加藤純一の人気。世間の流れに合わせる。

暴君のような男だが、柳のように受け流せると見る。

 

YouTubeという、きれいな川では少し汚れたことをしても、目立ってしまう。

ニコニコとは違う。

 

加藤純一だって、炎上をして休止したこともある。

しかし、その度にファンが求めている芯の部分は変えず。

それでいて、自分が大怪我しないようなマイナーチェンジを施している。

こういった部分はトーク力とか、同接とか、人脈とか登録者数以上に評価されていい場所だし、我々社会人も見習う部分ではないかと思ったりする。

 

人は変わることを嫌う、厳密には恐れている。一つの石を取り除けば、落城するかもしれない。

物事というのはそういった絶妙なバランスで成り立っている。

多くの社会人は大人になって、それを自覚する。

仕事、恋愛、趣味、たった一つ変えるだけでその後に大きな変化を引き起こしてしまうことを、どこかしらのタイミングで理解する。

だから、変わろうと思えず上手くいっている現状のやり方を押し通そうとするのだ。

 

しかし、自分が変わらなくとも世間は変わる。

配信者もまた同じで、面白いの定義は変わらないかもしれないが、炎上の定義は変わるのだ。

そこを理解することが、ひのき舞台に立ち続けるうえで重要なのだが、加藤純一にもそういった弾力性があるように思った。

毒気を求めるファンからすれば、物足りないと思う。だからこそ彼はステージを変え

ニコ生、ツイッチ、YouTubeとそれぞれの戦い方で戦場を闊歩しているわけである。

同じ配信の場とはいえ、NGの境界線はそれぞれ違う。その中で自分の色を出せる放送を選び勝負しているのだ。

その結果が、あの数字につながっていると思う。

 

最後に

梨民と信者衛門の視点を語ってみた。

 

個人の意見なので、参考程度に耳を傾けてもらえればと思う。

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