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【ナンセンス上等】イチローと松井って結局のところどっちが上なのか?

平成の頃に野球をこよなく愛していた人達なら、

松井とイチローってどっちがすげえの

という疑問を抱いたことはあると思います。

 

この2人はセリーグとパリーグのスター選手で、アベレージヒッターとホームラン打者。

そして、マスコミに対して柔和な松井と、やや不愛想なイチロー。

所属チームでも、方や名門のヤンキース、方やワールドチャンピオンには一度も届かなかったマリナーズと、対比をすることが出来ます。

 

松井秀喜は名門ヤンキースのそうそうたる顔ぶれの中でレギュラーを勝ち取り、イチローはヒットを積み重ねて、数々の大記録を打ち立てていきます。

両者ともに野球の申し子と言っても過言ではない、大選手です。

そういった選手を比較するのは失礼極まりないですが、断腸の思いで比較考察をします。

野球ファンの中での認識

野球ファンならばほとんどの場合はイチローと答えると思います。

イチローのすごさは何と言っても、記録の多さでしょう。

日本だけならばいざ知らず、メジャーで数々の記録を打ち立てていきました。

松井が一流選手ならば、イチローは超一流選手のさらに上、レジェンドクラスに足を踏み入れています。

メジャーリーグだけで見ても、3000安打を達成しており、違反もしていないので殿堂入りも間違いないでしょう。

松井の殿堂入りは厳しく、メジャーの通算成績で見ても松井は「良い中距離バッター」だと思います。

しかし、イチローは通算打率3割1分越え、3000安打を打った「稀代のヒットメーカー」です。

それに加えて、エリア51と評される外野守備に大きな故障なく出続ける、タフネス。

セイバーメトリクスなどの難しい指標を使わなければ、客観的により多くの戦果を挙げたのはイチローと言えます。

ただ、松井はチャンピオンリングを持っている。

日本の野球ファンはシーズン記録に影響しないポストシーズンでの活躍はあまり目を通しません。

その年に応援していた球団ならば、よく覚えている人もいますが、過去の選手が残したポストシーズンでの戦果に目を通す人はごく少数だと思います。

王貞治の本塁打記録を55本と答えることが出来ても、ポストシーズンにどれだけの活躍をしたか語れる人はごく少数でしょう。

だからなおさら最高峰のシーズン記録を残し続けたイチローを評価するわけです。

松井も怪物である

しかし、松井はイチローが獲得できなかったチャンピオンリングを持っています。

しかも松井本人がワールドシリーズでMVPを受賞しているのですから驚きです。

松井秀喜はこのシリーズでペドロマルティネスからチームを勢いづける先制本塁打を放っています。

この時ペドロは全盛期を過ぎていたとされています。

それでも、経験値を豊富に蓄えて、何球種ものウイニングショットを持っている大投手です。

そこから本塁打を打っているのですから、すごいです。誰にでも真似できるものではありません。

イチローもマリアノリベラからサヨナラ本塁打を放ったり、WBCの決勝打を打ったりしています。

それもすごいですが、それでも、松井はその後も破竹の勢いで打ちまくって、ヤンキースのリング獲得に尽力し続けたので、勝負強さという点では桁外れです。

ニューヨーカーでは松井は人気者

イチローは未だにYouTubeのスーパープレイ動画が再生され続けているぐらいすごい選手です。

メジャーリーグの中でもずば抜けていました。

それでも、2009年松井秀喜のポストシーズンでの暴れっぷりは、多くのニューヨーカーの心に残っているようです。

こうして考えると、中々に比較が難しいです。

多分、全体で見ればイチローの方が凄いです。しかし、野球はファンあってのスポーツであり、そのファンから絶大な人気を得ている松井もやはりすごいのです。

日本での考察。

ただやっぱり、イチローと松井を比較した場合、メジャーリーグで怪物的な記録を残したイチローに軍配が上がると思います。

ヤンキースでの人気で言えば、松井になると思いますが、やっぱりどこのファンが見ても選手としてはイチローの方が凄いと感じるのではないでしょうか。

松井も名門ヤンキースで4番を打ち、100打点を数回記録している大打者です。

しかしイチローはアンタッチャブルレコードを持っており、そのほかのシーズンも安定した記録を残しています。

ちょっとした仮定をして議論を展開してみる。

ただ、ここで一つ仮定を用いたいのですが、

仮に松井、イチロー共に日本でキャリアを通していたらどうなっていたのかを考えてみたいと思います。

松井秀喜はホームランバッターですが、向こうに行くと手元で動く95マイル越えのボール(152キロぐらい)に打撃フォームのみならず、スタイルの改変も余儀なくされました。

ゴロキングと揶揄をされるなど、当時の日本人は思いもしなかったでしょう。

一方イチローは打撃フォームを変えたのですが、日本時代と同じようなヒットを積み重ねていくスタイルはそのまま貫くことが出来ました。

そういった意味において、選手としてのタイプが二人の比較にフェアではない戦いを強いてるのではないかと思ったりします。

そこで、以下の考察です。

松井が日本に残っていたら、どうなっていたのか。

日本のシーズン本塁打記録は更新していたでしょう。

ただ、王貞治がのこした、通算本塁打868。これは厳しいです。

868本のすごさを簡潔に語るなら、

40ホーマーを21シーズン記録し、そこから、28本の本塁打を1シーズン記録したのが868本という数字です。

40本の重み

話は脱線しますが、ご了承ください。

王さんの記録を抜くことの難しさと異次元さついて、ちょっと掘り下げたくなりました。

そのために、40本の本塁打の重みについて書きます。

40の本塁打というのは天性のバッターが努力して、大きな不調なく打ち続けた後に出る数字です。

あの清原和博でさえも、40ホーマーは一度も記録していません。30本を打つスラッガーは多くいますが、40本を打つスラッガーは本当に一握りです。

それを、王さんは平均して22回やっているのですから、ちょっとおかしいです。

55本越え

しかし、シーズン記録である55本を抜いていた可能性は大いにあると思っています。

松井のNPB最終年は50本塁打を放ち、打率は.334です。遠くに飛ばす技術はもちろんのこと、コンタクト力にも磨きがかかった松井からすれば、55本を打つことはそれほど難易度が高くない状態だったと言えます。

また、松井はホームランバッターに良くある、波というのもあまり感じさせない打者でした。苦手な球種なども日本最終年にはほぼほぼなく死角がないバッターです。

そんな松井に2003~2005年までのラビットボールが加われば、どんな記録が残ったのか?想像もできません。

当時のボールの異常さを語っていた一人に上原浩治がいるのですが、

投手が打撃練習でポンポン放り込むし、ピッチャライナーが来たら危ない

と呆れていました。

そんなボールを球界最強打者が打てば、どうなるのか。

あくまでも過程になりますが

.360 65 140

これぐらいはやってのけたのではないかなと思ったりします。

理由

松井はカブレラやローズのように勝負を避けられるとは考えにくいです。

むしろ、王さんの記録を抜くのならぜひぜひという空気も出ていたと思います。

だから、各球団は松井と勝負をしていたことでしょう。

そして、60を超える本塁打が出たのならば、打率も自動的にあがっていきます。

これは、2013年のバレンティンを見ると分かりやすいですね。そう考えると、ラビット松井は上記のような記録を打ち立てて、三冠王を獲得していたのではないかと思ったりします。

そして、安定感のある松井は40~50本、打率.330越えのシーズンを繰り返して王貞治に次ぐ、通算本塁打を残し引退。

というのが、松井のNPBキャリア予想になります。

イチローが日本に残っていたらどうなっていたのか?

こちらも永遠のテーマです。

もしかすると、ホームランバッターや中距離打者になっていたかもしれません。

イチローはブレイクしてから7年連続で首位打者を取り続けました。

それでも、当のイチローは

日本時代はほとんどスランプだった

と語っています。

改めて、イチローという選手の異次元っぷりが分かります。

4割はイケると思う。

アベレージヒッターについて議論したときに、最終的にいきつく究極の話題が打率4割です。

この記録、個人的にはイチローならば可能と思います。

イチローはアベレージヒッターですが、ホームランを打てるエンジンを積んだアベレージヒッターです。

野球ファンなら

2割2分でも良いなら、40本打てます

というセリフはご存知なのかと思います。

 

また、例えホームランを狙わなくても、イチローの打球は非常に速く、それによって何度も野手の間も抜いてきたのです。

そういった中で、反発力のあるラビットを使ったとなれば、恐ろしいことになっていたと思います。

メジャー挑戦後にイチローは56個もの盗塁を記録しており、前述の通り、パワーも並みのスラッガーと比肩するぐらいあったので、トリプルスリーも可能だったのではないかと思います。

イチローの全盛期は2004年の262安打だと思っています。

この年もバリバリのラビットボールをNPBは使っています。

世界一の安打製造機と打者有利のボール。

オリックスに在籍していたら、どうなっていたのか、個人的に予想した成績はこちらです。

.410 40本 50盗塁 235安打

結構リアルな線ではないでしょうか。

打率4割、40本、40盗塁のトリプルフォーです。

ラビットボールによって打球速度が軒並み上がります。2004年のこの年、イチローはメジャーで.372を記録しています。

また、ヒット狙いで捉えたボールがスタンドインする確率も増えるだろうし、40本の本塁打も割と現実的ではないでしょうか。

メジャーに行ったバッターは基本的に打率を5分ほど落とすのとラビットボールの恩恵を考えれば、これぐらいの記録を残してもおかしくはなかったでしょう。

どっちが凄いのか。

360 65本 140打点

410 40本 50盗塁

どっちが凄いのかと言えば、こればかりは好みによると思っています。

どちらも日本記録を更新する実力は間違いなくあったわけです。

また、二人とも調子に大きな波があるわけではなく、試合があれば淡々と結果を残し続けるタイプです。

しかし、個人的な好みとしては、イチローのトリプルフォーを見てみたいです。

本塁打記録に関しては、バリーボンズという稀代のスラッガーが73本塁打を記録しています。

恐らく、松井が日本で全盛期を迎えても、ボンズの衝撃には勝てないと思っています。

 

しかし、イチローのような走攻守3拍子揃った選手が日本の中で全盛期を迎えた時、どんな選手になって我々野球ファンを沸かせるのか?想像もつきません。

さきほども書きましたが、どちらが凄いかなんて甲乙はつけれません。

それでも、どちらが見てみたいのか?で言えば、僕はNPBで全盛期を迎えて無双をしているイチローを見てみたい気持ちが強いです。

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