バリーボンズの怪物的な記録についてまとめてみる。【チート野郎】
最強バッターバリーボンズ。
その能力は、歴代においても比類を見ないものです。
神の領域
といっても過言ではなく、成績を見なくても打席での立ち振る舞い、これでその完成度と恐ろしさが分かります。
これは選手というよりも一つの芸術品と捉えるべきだと、個人的には思っています。
ボンズの何が凄いのかといえば、全ての動きが理にかなっているところです。力学的なアプローチにおいて、全てが超正当解。
これが出来れば、苦労しないだろう、
と呼ばれる要素全てを、打撃フォームに詰め込んだのがボンズです。
そのボンズをパワプロ的な能力で評価したときにどんな能力になるのか。
今回は、個人的な主観をもとにして査定していこうと思います。
バリーボンズの実際の能力。
実際にバリーボンズはパワフルメジャーリーグ2において収録されており、その時の能力は以下の物です。
ちなみに肖像権の関係上選手の名称は(G.ゴンザレス)に変更されています。
ミートC
パワーA(245)
走力E
肩力D
守備力C
エラー回避C
パワーヒッター、ハイボールヒッター、威圧感、積極打法
となっています。
ちなみにパワメジャ2が発売されたのは2007年で、この時すでにボンズは全盛期を過ぎています。
その当時でも、パワーは245でゲーム上最強のモノを誇っているのですから、驚きです。
現在のパワプロはAランクの一つ上の、Sがあります。
ですから、ボンズのパワーはS相当と考えて妥当かと思いますね。
前提
- 個人的な主観
- E~SSまでの評価とする。
査定の目安
E→アマチュア
D→レギュラーで使うなら厳しい
C→レギュラークラス
B→安心できるレベル
A→タイトルクラス
S→レジェンドクラス
ボンズの全盛期は3度ある。
バリーボンズのキャリアは22歳から、43歳までです。
20年以上あるキャリアの中で全盛期は3度あると言えます。
- 一度目の全盛期は26~33までのオールラウンダー時代。
- 二度目は全盛期は37歳に73本を記録した、最強パワーヒッター時代
- 三度目が38歳から41歳までの最強打者時代です。
オールラウンダー時代
ボンズの通算盗塁は500を上回りますが、この盗塁数はオールラウンダーである26歳から30代中盤の頃に稼いだものです。
特筆すべきは、32歳の時に残した
.308 42 40
でしょうか。
この年は、トリプルスリーだけでなく42本の本塁打に40個の盗塁を記録しています。
長距離打者の勲章である40本と、韋駄天の証明である40個の盗塁を記録。
これはAロッド、ホセカンセコ、アルフォンソソリアーノと言った並み居る強豪に並んで、怪物的な記録であると言えます。
守備に関していっても、1996年はゴールデングラブを受賞しています。
パワプロ的査定をすると。
- ミートB+
- パワーA+
- 走力A+
- 肩力B+
- 守備力B+
- 総合力S+
ホームランは42本ということで、並みのホームランバッターよりは高い位置にある。
でも、サミーソーサやマグワイアなどの怪物打者と比べれば、劣ると言う印象です。
走力についても、同じような印象です。
レジェンド選手の一歩手前、超一流クラスかと思います。
守備に関しては、1996年初め、オールラウンダーだったころはゴールデングラブに7度輝いています。
肩も並み以上に強かったこともあるのでB+が打倒でしょう。守備範囲に関しては、走力でカバーする。
ちょうど、ソフトバンクの柳田のような感じだったと言われています。
オールラウンダーだったころは、意外と打率が低く3割~2割後半を記録することが多いです。
しかし、パワーと走力においては毎年けた外れの実力を発揮していることが分かり、
30-30を通算で5度やっています。
歴代でも類を見ない、超5ツールプレーヤーということで、総合力はS+です。
レジェンドを一つ越えるクラスかと思います。
記録樹立の2001年
この年のボンズは一気にモデルチェンジをしました。
本塁打は73本。
前年の49本に比べると恐るべき増加です。
そりゃ、薬も疑われます。
ちなみに、長打率も頭がおかしくて、脅威の.863です。
これは、メジャーリーグの最高記録で、いまだに破られていません。
2013年のバレンティンが.779で、この年60本のホームランを打っています。
それを遥かに超える数字を出しているのですから、本当に底が見えないです。
ボンズがホームランにこだわるようになったのはソーサやマグワイアに対し、嫉妬したことが原因と言われています。
しかし、真意は不明ですね。
査定
- ミートA
- パワーSS
- 走力B
- 肩力B
- 守備力D+
- 総合力A+
ミートに関しては打率3割3分付近ということで、首位打者に少し手が届きそうな数字です。ですから、Aが打倒でしょう。
パワーに関しては、もはやいうことがありません。歴代でも最高クラスのSSです。
走力はBですね。あの巨体でなんと13盗塁をやってのけてます。
身体能力の暴力という言葉がふさわしい選手です。
肩に関しては、ゴールデングラブの常連から退きましたし、Bが打倒かと思います。
守備に関しては当時センターを守っていた新庄剛志の証言
「ボンズの守備範囲を俺がかなりカバーしていた」
から、かなり衰えていたと言えるでしょう。
最強打者である2002~2004年
73本を打った後のボンズは勝負を避けられるようになります。本当に強いものはそもそも戦う機会すらなくなるのです。
特筆すべきは2004年で、この年は232個の四球を獲得し、敬遠は120個されています。
ちなみに日本の最高四球獲得数は王貞治の158個です。
安打は135本で、打ったヒットよりも四球の方が断然多いです。
ちなみに2004年アリーグのイチローは262本のヒットを打ち(世界記録)、ボンズはその半分ぐらいのヒットしか打っていません。
アリーグの首位打者は歴代最高のヒットを放ち、ナリーグの首位打者は歴代最高の四球を獲得した。
2004年はそんなすごいシーズンです。
その他の記録
また本塁打は45本を打っていますが、三振は41個しかしていません。
参考までに、46本を打った大谷翔平は189個の三振を喫しており、いかにボンズがコンタクトに優れた打者だったのか理解できます。
出塁率は驚異の6割9厘で、これは今後決して破られることのない記録だと言えます。
日本の最高は王貞治で5割ちょうどです。それの1割上ですから、もはや意味不明です。
長打率と出塁率の合算で打者の実力が図れるとされていますが(OPS)この年のボンズは1.422を記録して、これもまたアンタッチャブルレコードです。
査定
- ミートSS
- パワーS+
- 走力B
- 肩力B
- 守備力D
- 総合力A+
打撃に関する能力はもはや、言うまでもないと思います。
2002年に打率3割7分。2004年には3割6分2厘で首位打者に輝きます。
そして、三振が極端に少なく、苦手なコース、球種もなし。
死角がない、とはまさにこのことで
「ストライクボール全てが失投だ」
と豪語したのも、傲慢でないことが伺えます。
守備走塁に関しては、2001年と同程度かやや衰えたと考えられます。
しかし、その打撃能力は守備能力なんておつりがくるレベルで異次元の世界に踏み入れていたと言えます。
まとめ。
バリーボンズの記録をもとに、パワプロ的な査定をしてみると、いかに優れた選手かが分かります。
もっとも、これほどの記録を残しても殿堂入りは出来ないのですから、いかにアメリカがドーピングを初めとする不正を嫌うのかが分かります。
350勝以上を獲得したクレメンスや50本、20盗塁を記録したAロッドも殿堂入りは出来ていません。
また、陸上のガトリン選手も誹謗中傷に悩まされていると聴きます。
しかし、それでもボンズは夢を見せてくれた選手だと思います。
日米野球にも通算して5度も来てくれたし、松井とホームラン競争までしてくれました。世界の広さをマジマジ見せつけ、野球界にとっては黒船が襲来したようなものだったと思います。
日本に対して友好的な対応をしてくれるので、根が悪い人ではないと思っております。
ここまで、書いているので分かると思うのですが、筆者はバリーボンズのファンです。
そういったこともあったので、ボンズの偉大さを伝えるために、こういった記事を執筆してみました。これをもとにボンズをただのチーターとして見るのではなく、いかに洗練された選手だったのか?知ってもらえればうれしく思います。